【中学生の国語】中1・中2・中3の勉強はどうつながる?読解・文法・古典の学習を解説【山梨県甲府市飯田ライト学習塾】
2026/11/03
山梨県甲府市飯田にあるライト学習塾の教室長です。
中学生のみなさんは、国語の勉強について、どのようなイメージを持っていますか?
「国語は文章を読んで問題を解く教科」
「漢字や文法を覚える教科」
「数学や英語と違って、何を勉強すればよいのか分からない」
そんなふうに感じている人もいるかもしれません。
確かに国語は、数学の方程式や英語の文法のように、学年ごとの学習内容の違いが分かりにくい教科です。
中学1年生でも3年生でも、説明文や物語文を読み、漢字や言葉について学びます。
しかし、同じ勉強を繰り返しているわけではありません。
学年が上がるにつれて、文章の内容は複雑になり、読み取るべきことや説明する内容も高度になっていきます。
また、中学校では小学校の国語から発展して、文法や古典についても本格的に学習するようになります。
今回は、中学1年生から3年生までの国語の学習が、どのようにつながっているのかを考えてみましょう。
■ 中学1年生 文章を正確に読み取る力を身につける
中学1年生では、小学校で学んだ国語の力を土台にして、文章をより正確に読み取る学習を進めていきます。
説明的な文章では、段落ごとの内容や、筆者が伝えたいことを捉える練習をします。
文学的な文章では、登場人物の行動や会話、情景などから、気持ちやその変化を考えます。
例えば、物語文で、
「主人公は、なぜ黙ってうなずいたのでしょうか」
という問題が出たとします。
ここで大切なのは、何となく主人公の気持ちを想像することではありません。
その前後にどのような出来事があったのか、主人公がどんな言葉を聞いたのかなど、文章に書かれていることを確認する必要があります。
また、説明文では、
「この段落には何が書かれているのか」
「筆者は何を説明しようとしているのか」
といったことを整理していきます。
中学1年生では、文章に書かれていることを正確に捉え、根拠をもとに答える力が大切になります。
この力は、中学2年生以降の読解にもつながっていきます。
■ 中学2年生 文章全体のつながりを考える
中学2年生になると、文章の構成や、内容同士の関係を考えることがさらに重要になります。
説明的な文章では、筆者の主張と、その理由や具体例がどのようにつながっているのかを読み取ります。
例えば、
「筆者は、なぜこの具体例を挙げているのか」
という問題です。
具体例の内容を理解するだけでなく、それが筆者のどのような考えを支えているのかを考える必要があります。
文学的な文章でも、登場人物の気持ちを一つの場面だけで判断するのではなく、物語の展開を通して考えることが大切になります。
物語の最初と最後で、登場人物の考え方がどのように変わったのか。
その変化のきっかけは何だったのか。
こうしたことを、文章全体から読み取っていきます。
中学1年生で身につけた「文章を正確に読む力」を使いながら、複数の段落や場面を結びつけて考える力を伸ばしていくのです。
■ 中学3年生 複雑な文章を読み、自分の考えをまとめる
中学3年生では、さらに抽象的な内容や、複雑な構成の文章を読む機会が増えていきます。
説明的な文章では、筆者の主張だけでなく、文章全体の論理の展開を捉えることが大切になります。
また、複数の資料や文章を関連づけて考えたり、読み取った内容をもとに自分の考えをまとめたりする学習もあります。
例えば、
「筆者の考えを踏まえて、あなたの考えを書きなさい」
という問題。
この場合、自分の意見を自由に書くだけでは十分ではありません。
まず筆者が何を主張しているのかを理解し、その内容を踏まえたうえで、自分の考えを理由とともに説明する必要があります。
つまり、中学1年生で学んだ正確な読解力と、中学2年生で深めた文章全体を捉える力が、中学3年生の学習につながっているのです。
そして、これらの力は高校入試でも必要になります。
■ 漢字や語彙の学習も、3年間つながっている
国語の学習で忘れてはいけないのが、漢字や語彙です。
中学校では、小学校で学んだ漢字に加えて、さらに多くの漢字や言葉を学習します。
また、学年が上がるにつれて、文章に使われる言葉も難しくなっていきます。
例えば、
「対比」
「抽象」
「客観」
「矛盾」
といった言葉です。
こうした言葉の意味が分からないと、文章全体の内容を理解することも難しくなります。
反対に、言葉の意味を正しく理解できれば、文章を読み取りやすくなります。
漢字や語彙の学習は、単に漢字テストで点数を取るためだけのものではありません。
読解問題を解くための土台にもなっているのです。
中学3年生になって文章が難しいと感じたら、文章の読み方だけでなく、知らない言葉が増えていないか確認してみましょう。
■ 中学校から本格的に学ぶ「文法」
小学校でも、主語と述語の関係や、言葉の使い方などを学習します。
しかし、中学校では、言葉や文章の仕組みをより詳しく学ぶようになります。
その代表的なものが「文法」です。
例えば、中学校では、
-
文節と単語
-
主語・述語・修飾語などの文の成分
-
自立語と付属語
-
名詞・動詞・形容詞などの品詞
-
動詞や形容詞などの活用
-
助詞や助動詞の働き
といった内容を学習します。
これらは、単に別々の知識を暗記すればよいというものではありません。
それぞれの内容がつながっています。
例えば、
「私は昨日、本を読んだ。」
という文章を考えてみましょう。
この文章を文節に分けると、
「私は/昨日、/本を/読んだ。」
となります。
さらに単語に分けると、
「私/は/昨日/本/を/読ん/だ」
となります。
ここで、文節と単語の違いが理解できていなければ、その後の品詞の学習でも混乱してしまうことがあります。
また、「読む」という動詞は、文の中で「読まない」「読みます」「読んだ」など、形を変えて使われます。
こうした変化の仕組みを学ぶのが、活用の学習です。
文法では、最初に学んだ基本を使いながら、さらに詳しい内容へと進んでいきます。
そのため、活用が分からなくなったら、まず動詞とは何かを確認する。
品詞の区別が難しければ、単語の種類や働きを復習する。
というように、前に習った内容へ戻ることが大切です。
文法の学習順序は学校や教科書によって異なりますが、文節・単語の理解から、品詞や活用へと学習内容がつながっていることを意識しておきましょう。
■ 文法は、なぜ勉強するの?
文法は、覚えることが多く、
「普段から日本語を使っているのに、なぜ改めて勉強するの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、普段何気なく使っている言葉にも、一定の決まりがあります。
例えば、
「私は友達に本を貸した。」
「私は友達から本を借りた。」
という2つの文章。
似た言葉が使われていますが、物の動きや、それぞれの人の立場は異なります。
また、助詞の「に」と「から」が変わることで、文章の意味も変わっています。
文法を学ぶことで、こうした言葉の働きや、文章の組み立て方を意識できるようになります。
これは、文章を正しく読み取るときにも、自分で分かりやすい文章を書くときにも役立ちます。
さらに、中学校で学ぶ文法の知識は、古典の学習にもつながっていきます。
■ 中学校から本格的に学ぶ「古典」
中学校の国語で、もう一つ大きく変わるのが古典の学習です。
小学校でも、昔の文章や和歌、俳句などに触れる機会があります。
しかし、中学校では古文や漢文について、より詳しく学んでいきます。
古典では、現代の日本語とは異なる表現や言葉の使い方が登場します。
そのため、現代文と同じように読もうとしても、意味が分からないことがあります。
例えば、古文では、
「けふ」
と書いて「きょう」と読みます。
また、
「いと」
という言葉は、文脈によって「とても」という意味で使われます。
こうした歴史的仮名遣いや古語の意味を知ることが、古文を読むための第一歩になります。
そして、少しずつ古典の文章に慣れながら、書かれている内容や、当時の人々の考え方を理解していきます。
■ 古文の学習は、どのようにつながっていく?
古文の学習では、まず現代の日本語との違いを知ることが大切です。
歴史的仮名遣いを現代の仮名遣いに直したり、古文独特の言葉の意味を確認したりします。
例えば、
「思ひけり」
という表現では、「思ひ」の「ひ」は現代仮名遣いでは「い」に当たります。
また、古文では現代語と同じ形でも意味が異なる言葉や、現代ではあまり使わない言い回しも登場します。
そうした基本を身につけたうえで、文章の内容を読み取る学習へと進んでいきます。
さらに学習が進むと、作品が書かれた時代の文化や、登場人物のものの見方などについても考えるようになります。
中学3年生になる頃には、それまでに学んだ知識を使いながら、古典の文章全体の内容や表現の特徴を捉えることが大切になります。
古文が苦手な人は、最初から長い文章の意味をすべて理解しようとするのではなく、
「歴史的仮名遣いを読めるか」
「基本的な古語の意味が分かるか」
「誰が何をしている文章なのか分かるか」
といったところから確認してみましょう。
■ 漢文では、日本語とは違う文章の読み方を学ぶ
古典には、古文だけでなく漢文もあります。
漢文は、もともと中国の古い文章をもとにしたものです。
中学校では、漢文を日本語の語順や表現に合わせて読む「訓読」の基本を学びます。
例えば、
「学而時習之」
という漢文は、書き下し文では、
「学びて時に之を習ふ」
と表されます。
このように、漢文には、現代の日本語とは異なる語順や、独特の読み方があります。
そのため、返り点や送り仮名など、訓読の基本的な決まりを理解することが大切です。
また、漢文には故事成語など、現在の日本語にもつながる表現が多くあります。
単に昔の文章を読むだけでなく、今の日本語や文化とのつながりを知ることも、漢文を学ぶ面白さの一つです。
■ 文法と古典は、別々の勉強ではない
文法と古典は、テストでは別々の単元として出題されることがあります。
しかし、実際には互いにつながっている部分があります。
例えば、古文では、誰が行動しているのかが文章中に明確に書かれていないことがあります。
そのような場合には、言葉のつながりや、前後の文脈から主語を考える必要があります。
また、言葉の働きや活用についての知識があれば、古典の表現を理解する手がかりにもなります。
ただし、中学校で学ぶ現代語の文法と、古文で使われる文法には違いもあります。
現代語の活用をそのまま古文に当てはめられるわけではありません。
それでも、言葉を細かく見て、その働きを考えるという姿勢は共通しています。
文法で身につけた「言葉の仕組みを考える力」は、古典を学ぶときにも役立つのです。
そして、文法や古典で学んだことは、現代文を読む力や、自分で文章を書く力にもつながっていきます。
■ 記述問題では、これまでに身につけた力が試される
中学校の国語では、学年が上がるにつれて、複数の情報を整理して答える問題や、自分の考えを説明する問題にも取り組みます。
ここで必要になるのが、読み取ったことを文章にまとめる力です。
例えば、
「登場人物が考えを変えた理由を説明しなさい」
という問題があったとします。
文章の内容を理解していても、
「いろいろあったから」
という答えでは、理由が十分に伝わりません。
何が起きたのか。
その出来事によって、登場人物は何を感じたのか。
それらを整理して文章にする必要があります。
こうした記述問題では、文章を読む力と、考えをまとめて書く力の両方が必要になります。
また、問題で指定された条件に合わせて答えることも大切です。
「本文中の言葉を使って」
「理由が分かるように」
「指定された字数以内で」
といった条件を確認し、それに合った答えを書く練習をしていきましょう。
国語の「書く力」は、読んで理解したことを、相手に伝わる形に整理する力でもあります。
■ 国語が苦手なときは、どこまで戻ればいい?
国語は、学年が上がったからといって、以前の学習内容を使わなくなる教科ではありません。
そのため、今の学年の問題が難しいと感じたときには、前に学んだ内容を確認することも大切です。
例えば、中学3年生で筆者の主張をまとめる問題が苦手な場合。
まずは、各段落に何が書かれているのかを整理できるか確認してみましょう。
段落ごとの内容が分からなければ、文章全体の主張をまとめることも難しくなります。
また、中学2年生で登場人物の心情を説明する問題が苦手なら、文章中のどの言葉や行動が、その気持ちを表しているのか探す練習から始めてみましょう。
記述問題が苦手な場合も、最初から長い文章を書く必要はありません。
まずは、
「何が起きたのか」
「なぜそうなったのか」
を一文ずつ整理してみる。
そこから少しずつ、理由や根拠を含んだ文章を書けるようにしていきます。
大切なのは、必ず中学1年生の教材からやり直すことではありません。
今の問題を解くために、どの力が足りないのかを見つけることです。
■ 中学校3年間の国語は、高校入試にもつながっている
中学1年生では、文章を正確に読み取り、根拠をもとに答える力を身につけます。
中学2年生では、文章全体の構成や、段落・場面同士のつながりを考える力を深めます。
中学3年生では、より複雑な文章を読み、情報を整理しながら、自分の考えをまとめる力を伸ばしていきます。
もちろん、これらの学習は特定の学年だけで行うものではありません。
中学1年生から3年生まで、繰り返し取り組みながら、少しずつ力を高めていくものです。
そして、こうした学習は高校入試にもつながっていきます。
特に山梨県の公立高校入試を考える場合にも、文章の内容を正しく読み取り、設問の条件に合わせて答えを書く練習は大切です。
中学3年生になってから、急に読解力や記述力を身につけようとしても、簡単にはいかないことがあります。
だからこそ、中学1・2年生のうちから、毎日の国語の学習を大切にしてほしいと思います。
文章を読む。
知らない言葉の意味を確認する。
答えの根拠を探す。
そして、自分の言葉で説明してみる。
こうした小さな積み重ねが、中学校3年間の国語の力を育てていきます。
国語の学習は、学年ごとに区切られているのではなく、3年間を通してつながっています。
今の学年で学んでいることが、次の学年、そして高校入試へとつながっていることを意識しながら、日々の学習に取り組んでいきましょう。
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