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山梨県公立高校入試(国語)の特徴について考察しました【山梨県甲府市ライト学習塾】

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山梨県公立高校入試(国語)の特徴について考察しました【山梨県甲府市ライト学習塾】

山梨県公立高校入試(国語)の特徴について考察しました【山梨県甲府市ライト学習塾】

2026/09/15

山梨県甲府市飯田にあるライト学習塾教室長の吉矢です。

 

今回も実際に入試問題を解いて山梨県公立高校入試制度について考察してみましたので、その攻略方法や、私の感想をご覧になっていただければと思います。

今回は、山梨県公立高校入試の「国語」について考えていきます。

※この記事は、令和8年度の学力検査と山梨県教育委員会が公表している分析資料を基にしています。年度によって問題の構成や配点、作文の条件などが変わる可能性があるため、受検する年度の最新情報も必ず確認してください。

 

山梨県公立高校入試・国語の基本構成

令和8年度の国語は、100点満点、検査時間55分で実施されました。

内容は、漢字の読み書きや言葉に関する知識、話し合いに関する問題、説明的文章、古典、文学的文章、作文など、複数の分野から構成されています。

令和8年度の平均点は53.8点、最高点は90点、最低点は4点でした。過去5年間の平均点は、令和4年度51.5点、令和5年度56.0点、令和6年度55.0点、令和7年度57.3点、令和8年度53.8点となっています。

平均点だけを見ると、極端に難しい試験には見えないかもしれません。しかし、漢字や基本的な知識問題では高い正答率が見られる一方、文章全体を踏まえて考える記述問題には正答率が10%前後、あるいは一桁のものもあります。

基礎知識で得点を確保し、長い文章から必要な情報を読み取り、記述と作文へ時間を残せるかが重要な試験です。

 

国語だけが55分である理由

令和8年度は、社会・数学・理科・英語が各45分だったのに対して、国語は55分でした。

令和9年度入試からは、社会・数学・理科・英語が45分から50分へ延長されますが、国語は55分のままです。山梨県教育委員会は、国語については作文を含め、内容と時間の長さのバランスを考慮して55分としていると説明しています。

他教科より時間は長いものの、国語には複数の長文と記述問題、さらに240字以内の作文があります。そのため、実際に解いてみると、55分でも決して余裕があるとは感じません。

山梨県公立高校入試の国語は、「時間が長いようで短い試験」だと考えたほうがよいでしょう。

 

特徴① 文章量が多く、読み直す時間を取りにくい

説明的文章、古典、文学的文章と、種類の異なる文章を限られた時間で読む必要があります。

文章そのものは、中学生にとってまったく理解できないほど難解というわけではありません。しかし、文章量が多く、記述や作文にも時間が必要なため、一つの文章を何度も最初から読み直す余裕はありません。

文章を読む速さだけでなく、どこに何が書かれていたのかを把握しながら読む力が必要です。

接続語、指示語、筆者の主張、具体例、人物の心情が変化するきっかけなど、問題で問われやすい部分へ印をつけながら読むと、あとで根拠を探しやすくなります。

ただ速く目を動かすだけでは、内容を見落としてしまいます。必要なのは、文章の構成を捉え、設問に関係する部分を効率よく見つける読み方です。

 

特徴② 漢字など「知識で取れる問題」が大きい

山梨県の国語では、漢字の読み書きが合わせて10問程度出題される傾向があります。旧記事で扱った問題では、約20点分を占めていました。

令和8年度も、漢字の読み書きでは正答率が90%を超える問題が複数ありました。その一方、「珠玉」や「操縦」は正答率が60%を下回っています。

漢字は、多くの受検生が得点する部分です。そのため、ここでの失点は、難しい記述問題を一つ落とす以上に大きな差になることがあります。

国語は、文章を読む感覚だけで受ける教科ではありません。漢字、語句、文法、敬語、表現技法、古典の基礎など、覚えていれば解ける問題があります。

令和8年度には、文の成分の順序や照応など、文の構成に関する知識も問われ、正答率は27.2%でした。主語と述語の対応や、修飾語がどこにかかるのかといった文法的な理解も必要です。

知識問題は、入試直前にまとめて覚えるのではなく、普段から少しずつ積み重ねておきたいところです。

 

特徴③ 記述問題が多く、「本文を根拠に書く力」が必要

山梨県の国語では、選択問題だけでなく、本文中の言葉を使って説明する問題や、指定された字数で考えを書く問題が出題されます。

令和8年度の説明的文章では、文章の中心と具体例の関係を捉え、指定された言葉を使って20字以上30字以内で説明する問題が出題されました。この問題の正答率は11.0%でした。

記述問題で大切なのは、自分の感想を書くことではありません。設問が求めている内容を確認し、本文中から根拠を見つけ、必要な情報を組み合わせて答えることです。

「なぜか」と聞かれているなら理由を書く。「どのようなことか」と聞かれているなら内容を説明する。指定語句があれば必ず使い、字数条件に収めます。

また、「本文中から書き抜きなさい」と「本文中の言葉を使って書きなさい」と「説明しなさい」は、それぞれ答え方が違います。

書き抜き問題では、本文と一字一句同じ部分を探します。本文中の言葉を使う問題では、必要な部分を組み合わせたり、文末を整えたりします。説明問題では、本文を根拠にしながら、自分で一つの答えとしてまとめます。

さまざまな問題形式に触れ、何を答える問題なのかを判断する練習が必要です。

 

特徴④ 古典は基礎を得点につなげたい

令和8年度の古典では、『おくのほそ道』の本文と、その内容を説明する別の文章が扱われました。

文語の決まりや読み方など、基礎知識を問う問題は正答率が90%を超えていました。一方で、複数の文章から情報を読み取り、人物の行動の意味を考える問題は正答率が2%台となり、難易度の差が大きく出ています。

古典だからといって、すべてが難しいわけではありません。現代仮名遣い、歴史的仮名遣い、主語、古語、返り点や書き下し文など、古文・漢文の基本を身につけておけば解ける問題があります。

現代文に時間を使いやすい試験だからこそ、古典の基礎問題は素早く正確に得点したいところです。

ただし、高得点を目指す場合は、基礎知識だけでは足りません。注釈や現代語訳、複数の文章を手掛かりにして、誰が何をしたのか、その行動にどのような意味があるのかを整理する練習も必要です。

 

特徴⑤ 文学的文章は心情を「描写から」読み取る

令和8年度の文学的文章では、中学生を主人公とする小説が使われました。登場人物の心情やその変化、人物同士の関係、表現の効果などが問われています。

小説問題では、「自分ならこう思う」という感想ではなく、本文に書かれた行動、会話、表情、風景などを根拠に心情を考えます。

令和8年度では、登場人物の言動の意味を考える問題の正答率が15.6%、文章表現の効果を評価する問題は10.3%でした。

人物の気持ちを直接表す言葉だけを探すのではなく、どの出来事をきっかけに態度や見方が変わったのかを追う必要があります。

普段から、人物の心情を答えるだけでなく、「どの表現からそう考えたのか」を本文中で確認する習慣をつけましょう。

 

特徴⑥ 240字以内の作文がある

山梨県公立高校入試の国語では、最後に240字以内の作文が出題される傾向があります。

与えられた文章の内容に関係するテーマについて、自分の経験や考えを書きます。ただ文字数を埋めればよいわけではなく、設問の条件に合った材料を選び、考えの変化や理由が伝わるように構成する力が求められます。

作文を最後に回す受検生は多いと思いますが、55分の中で長い下書きを作り、それを清書する余裕はあまりありません。

最初に、自分の主張や結論を一文で決めます。次に、その理由や具体的な経験を書き、最後にもう一度考えをまとめます。

例えば、次のような構成です。

1.自分の考え

2.そう考える理由

3.具体的な経験や例

4.経験から気づいたこと

5.自分の考えのまとめ

原稿用紙へ書き始める前に、余白へ「結論・経験・まとめ」程度の短いメモを作れば、大きな書き直しを減らせます。

作文は才能で書くものではありません。よく出るテーマについて繰り返し書き、添削を受け、条件に合わせてまとめる練習をすることで安定しやすくなります。

 

令和8年度の正答率から考える国語対策

令和8年度の分析を見ると、漢字や古典の基礎知識には正答率90%以上の問題があります。その一方で、説明的文章の記述は11.0%、古典の情報を結び付ける問題は2%台、小説の表現を評価する問題は10.3%でした。

つまり、知識問題を確実に取ることが得点の土台になりますが、それだけで高得点には届きません。

文章の一部分だけを見るのではなく、段落同士の関係、具体例と主張の関係、人物の変化、複数の文章に書かれた情報などを結び付ける力が必要です。

県教育委員会も、思考力・判断力・表現力を使う問題の中で、特に記述式問題の正答率の低さが目立ったと分析しています。

国語の勉強を漢字練習と問題の丸つけだけで終わらせず、間違えた問題について「本文のどこが根拠だったのか」「設問の何を見落としたのか」「自分の答えに何が不足していたのか」を振り返ることが大切です。

 

事前に行いたい5つの対策

1.漢字と語句を日頃から積み重ねる

漢字は、短期間で大量に覚えても忘れやすい分野です。読みと書きを分けず、文章の中でどのように使われる言葉なのかも確認します。

間違えた漢字は、ただ何度も書くだけではなく、読み方、意味、使い方を一緒に覚えましょう。

 

2.古典の基礎知識を固める

古文の現代仮名遣い、古語、主語の把握、漢文の返り点や書き下し文など、基本を整理します。

古典は苦手意識を持たれやすい分野ですが、基礎問題は事前の学習が得点に直結します。現代語訳や注釈を使い、内容を大まかにつかむ練習も必要です。

 

3.文章を速く正確に読む

日頃から一定量の文章を読むことで、読む速さは少しずつ上がります。ただし、本を読むだけで入試問題が解けるようになるとは限りません。

段落の役割、接続語、指示語、筆者の主張、人物の変化などを意識しながら読む練習をしましょう。

 

4.記述問題を実際に書く

解答を読んで納得するだけでは、自分で書く力はつきません。

最初は時間がかかってもよいので、本文から根拠を探し、字数条件に合わせて答えを書きます。模範解答と自分の答えを比べるときは、表現の違いだけでなく、必要な要素が入っていたかを確認しましょう。

 

5.作文を時間内に仕上げる

作文は、入試直前に一度書くだけでは安定しません。テーマを変えながら複数回練習し、主張、理由、具体例、まとめの流れを身につけます。

慣れてきたら時間を測り、構成を考えるところから書き終えて見直すところまで練習しましょう。

 

本番で意識したい攻略のポイント

最初に全体の構成を確認する

試験が始まったら、大問の数、文章量、記述問題、作文のテーマを簡単に確認します。

一つの文章に時間をかけすぎないよう、自分がどこへ何分使うのかを意識します。時間配分は本番で初めて考えるのではなく、過去問演習を通して決めておきましょう。

 

漢字のあとに古典から解く方法もある

漢字などの知識問題を解いたあと、古典を先に終わらせる方法もあります。

古典の基礎を十分に勉強している受検生なら、比較的短い時間で得点を確保し、残り時間を現代文と作文へ使いやすくなります。

ただし、解く順番を変えると解答欄を間違える危険があります。事前に過去問で試し、自分に合うと確認できた場

合に行いましょう。

 

設問を先に確認してから本文を読む

いきなり長文を読み始めるのではなく、先に設問へ目を通して、何が問われるのかを確認する方法も有効です。

どの人物の心情が問われるのか、理由を探すのか、表現の効果を考えるのかが分かれば、注目する部分を意識しながら読めます。

ただし、選択肢を先に見て思い込みを作らないようにし、答えは必ず本文の根拠から判断します。

 

記述は設問の条件を先に確認する

字数、指定語句、文末、「書き抜き」なのか「説明」なのかを確認してから答えを作ります。

本文中に使えそうな部分を見つけても、そのまま写すだけで設問への答えになるとは限りません。質問と答えが自然につながっているかを読み返しましょう。

 

作文の時間を必ず残す

作文を最後に回す場合でも、何分から書き始めるのかを事前に決めておきます。

残り数分になってから慌てて書くと、文字数不足、条件の見落とし、誤字脱字が起こりやすくなります。途中の読解問題が終わっていなくても、決めた時間になったら一度作文へ移る判断も必要です。

 

山梨県公立高校入試の国語を通して感じたこと

山梨県公立高校入試の国語は、他教科より検査時間が長い一方で、文章量、記述問題、作文を考えると、実際には時間の余裕が少ない試験です。

また、国語は事前知識がなくても、その場で文章を読めば解けるように思われがちです。

しかし、安定して得点するためには、漢字、語句、文法、古典などの基礎知識が重要です。知識で解ける問題を確実に取ることで、現代文や作文へ落ち着いて取り組めます。

そのうえで、文章の内容を理解するだけでなく、設問に合わせて必要な根拠を探し、自分の答えとして書く力が必要です。

国語の読解には、設問を先に確認する、設問中の言葉を手掛かりに本文から根拠を探す、接続語や指示語に印をつけるといったテクニックもあります。

 

ただし、テクニックだけで文章を理解できるわけではありません。普段からさまざまな文章を読み、要点を捉え、実際に書いて説明する練習を積み重ねることが土台になります。

この力は、国語の試験だけでなく、社会や理科の記述問題、数学の説明問題、英語の長文読解にもつながります。さらに、高校や大学での学習、その後に自分の考えを相手へ伝える場面でも必要になります。

漢字や古典の基礎を積み重ねる。文章を構造的に読む。本文を根拠に記述する。時間内に作文をまとめる。そして、過去問を使って自分に合った解く順番を決める。

これが、山梨県公立高校入試の国語を攻略するための基本的な流れだと考えます。

 

山梨県甲府市やその周辺で高校入試に向けた国語の学習にお困りの方は、ぜひライト学習塾の利用をご一考ください。

 

ライト学習塾教室長

吉矢武司

参考資料

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住所 : 山梨県甲府市飯田4丁目11−22
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