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山梨の知識は入試にどう出る?県内入試と全国入試の違い【山梨県甲府市ライト学習塾】

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山梨の知識は入試にどう出る?県内入試と全国入試の違い【山梨県甲府市ライト学習塾】

山梨の知識は入試にどう出る?県内入試と全国入試の違い【山梨県甲府市ライト学習塾】

2026/09/29

山梨県甲府市飯田にあるライト学習塾教室長の吉矢です。

 

昨日のブログでは、「山梨の自慢」をテーマに、富士山、果物、ほうとう、甲府鳥もつ煮、ジュエリーなどを紹介しました。

 

では、これらの山梨に関する知識は、勉強や受験でも役に立つのでしょうか?

実は山梨県には、入試問題の題材にしやすいものが数多くあります。富士山、赤石山脈、甲府盆地の扇状地、ぶどうやももの栽培、武田氏の歴史など、小学校や中学校の教科書に登場する内容も少なくありません。ただし、山梨県内の学校を受験するときと、県外の学校や全国共通の試験を受けるときでは、山梨の扱われ方が少し違います。

今回は、「山梨県内の入試」と「県外・全国の入試」に分けて、山梨に関する内容がどのように問われるのかを考えてみます。

なお、公開されている入試問題には限りがあるため、「実際に確認できた出題」と「今後も問われる可能性がある学習内容」を分けて紹介します。

 

山梨県内の学校を受験する場合

山梨県公立高校入試では、山梨に関する題材が取り入れられます

山梨県教育委員会が公表した令和8年度公立高校入試の分析資料には、社会の出題について、地図・グラフ・表・写真などを活用して考える力を問うとともに、**「身近な地域である山梨に関する題材や、時事的な事項に関する題材を取り入れる」**と明記されています。つまり、山梨県公立高校を受験する中学生にとって、山梨に関する学習は単なる郷土学習ではありません。実際の入試問題につながる可能性がある内容です。

令和8年度の社会では、地理・歴史・公民の三分野を合わせた問題として「食料問題」が取り上げられました。その中で、世界や日本だけでなく、山梨県の食料に関する動向や課題についても資料から考える問題が出されています。

ここで大切なのは、「山梨県の名産品を答えればよい」という単純な問題ではないことです。県内の農業に関する資料を読み、これまで学んだ地理・歴史・公民の知識を使って、現状や課題を考える力が求められています。

 

県内入試では「知っている」だけで終わらせない

山梨県内の入試を考えると、次のような地域の基礎知識は持っておきたいところです。

  • 甲府盆地と扇状地の地形

  • ぶどう、もも、すももなどの果樹栽培

  • 富士山、富士五湖、赤石山脈などの自然

  • 武田氏や信玄堤などの歴史

  • ジュエリー、ワイン、観光などの産業

  • 人口減少、交通、防災、農業の担い手など地域の課題

ただし、それぞれの名称だけを暗記しても、資料を使った問題には対応できません。例えば、山梨県がぶどうの生産量日本一だと知っているだけでなく、「なぜ果樹栽培が盛んなのか」を甲府盆地の地形や気候と結びつけて説明する必要があります。

また、富士山についても、標高を覚えるだけではなく、観光資源としての価値、火山としての防災、自然環境の保護と観光客の受け入れなど、さまざまな立場から考えることができます。県内の高校入試では、身近だから簡単なのではありません。身近な地域を材料に、学校で学んだ知識を使えるかどうかが問われます。

 

推薦入試・面接・小論文にもつながります

高校や大学の推薦入試、総合型選抜では、学校や学部によって面接、作文、小論文、プレゼンテーションなどが課されることがあります。

その際、志望理由や将来やりたいことを、山梨県が抱える課題と結びつけて話す場合もあるでしょう。

農業、観光、地域医療、人口減少、空き家、交通、子育て、防災など、山梨県にも考えるべき課題があります。自分の暮らす地域の現状を知り、「自分なら何を学び、将来どう関わりたいか」まで考えておけば、面接や小論文で使える自分自身の材料になります。

もちろん、すべての県内入試で山梨について聞かれるわけではありません。しかし、県内の学校へ進み、県内で学ぶ理由を説明するなら、地元について何も知らないより、知っている方が説得力を持たせやすいでしょう。

 

県外の学校・全国共通の試験を受ける場合

県外や全国の試験では、「山梨県民なら当然知っていること」が問われるわけではありません。山梨県は、日本の地理や歴史を学ぶための代表例として登場します。

ここでは、全国の受験生が解いた有名な実例から見てみましょう。

 

大学入試センター試験で甲府盆地が大問になりました

2020年に実施された大学入試センター試験の「地理B」では、第6問が丸ごと「甲府盆地とその周辺地域の調査」でした。配点は18点で、六つの設問が用意されています。

出題された内容には、次のようなものがありました。

  • 甲府・東京・御前崎の気温や降水量を比較する

  • 等高線と鳥瞰図から甲府盆地の地形を読み取る

  • 古い地形図と新しい地形図を比べ、土地利用の変化を考える

  • 甲州市塩山地域の建物と養蚕の関係を考える

  • 小売店の分布を示した地図を読み取る

  • 人口の変化を示す統計資料を分析する

単に「山梨県の県庁所在地はどこか」「甲府盆地で盛んな農業は何か」と答えるだけの問題ではありません。

甲府盆地という一つの地域を材料にしながら、気候、地形、農業、産業、人口、地図の読み取りまで、地理で学ぶ力を総合的に確かめる問題だったのです。

山梨県民だけが有利になるような細かな郷土問題ではなく、問題に示された資料と地理の基礎知識を使えば、全国の受験生が考えられるように作られています。

一方で、山梨に住み、盆地の気候や果樹園の多さを実感している受験生なら、資料の内容を具体的に想像しやすかったかもしれません。

 

富士山と赤石山脈は日本地理の代表的な題材です

富士山は、日本一高い山として小学生のころから知られている存在です。しかし、受験で必要なのは「標高3776メートル」という知識だけではありません。地理では、山梨県と静岡県の県境に位置すること、火山であること、富士五湖など周囲の地形、観光や交通との関係などが問題の材料になります。

また、日本の主な山地・山脈を地図上で答える問題では、山梨県西部に連なる赤石山脈も重要です。

赤石山脈は「南アルプス」とも呼ばれ、飛驒山脈の「北アルプス」、木曽山脈の「中央アルプス」と合わせて「日本アルプス」と呼ばれます。名称と位置の組み合わせは、中学受験や高校受験の地理で押さえておきたい内容です。赤石山脈には、富士山に次いで日本で2番目に高い北岳があります。富士山は3776メートル、北岳は3193メートルです。日本の標高上位二つの山がともに山梨県に関係していることも覚えておきましょう。

理科では、富士山を火山の形、噴出物、地層、防災などと結びつけることができます。社会の地理だけでなく、理科の教材にもなる存在です。

 

甲府盆地は「扇状地と果樹栽培」の代表例です

中学受験や高校受験で扇状地を学ぶとき、代表例としてよく扱われるのが甲府盆地です。

扇状地は、山地から平地へ流れ出た川が運んできた土砂が、扇のような形に積もってできた地形です。水が地中にしみ込みやすく、水田には利用しにくい一方、水はけのよさを生かして果樹園に利用されるところがあります。

そこで結びつくのが、山梨県のぶどう、もも、すももです。山梨県は、これら三つの果物の生産量が日本一です。

入試に対応するためには、次の内容を一つの流れとして理解しておきましょう。

甲府盆地の周辺に扇状地が発達する→水はけがよい→果樹栽培に利用される→ぶどうやももの栽培が盛んになる

さらに、山梨県が内陸にあり、昼と夜の気温差が大きいことなどを加えれば、地形、気候、農業を関連づけて覚えられます。

統計問題では、農産物の生産量を示す棒グラフや円グラフから山梨県を判断することもあります。「山梨県=ぶどう」とだけ覚えるのではなく、他の情報と組み合わせて見分けられるようにしておきたいところです。

 

長篠の戦いでは「武田信玄」と早合点しない

山梨の歴史といえば、武田信玄を思い浮かべる人が多いでしょう。

県外・全国の入試では、武田氏は戦国時代全体の流れの中で登場します。代表的なのが、1575年の長篠の戦いです。この戦いでは、織田信長・徳川家康の連合軍が、武田信玄の後を継いだ武田勝頼の軍を破りました。

ここで注意したいのは、武田氏と聞いて反射的に「武田信玄」と答えないことです。信玄は1573年に亡くなっているため、長篠の戦いを指揮したのは武田勝頼です。

入試では、長篠の戦いの名称、1575年という年代、織田・徳川連合軍、鉄砲の利用、その後の織田信長による統一事業などが、並べ替えや正誤問題として扱われます。

山梨の武将として覚えるだけでなく、日本全体の歴史の流れの中で武田氏を位置づけることが必要です。

 

山梨のデータは社会以外の教科にも使えます

山梨の題材は、社会だけに限られません。

算数・数学では、ぶどうやももの生産量を示すグラフから割合や増減を計算できます。富士山と北岳の標高差であれば、小学生でも引き算の問題にできます。高校数学では、山までの距離と仰角から高さを求める三角比の問題も考えられます。理科では、富士山の火山活動や地層、甲府盆地の気候、南アルプスの地形、生物の標高による分布などへ広げられます。国語では、山梨の自然や文化を扱った文章の読解、複数の資料を基に地域の魅力や課題を書く作文が考えられます。英語では、自分の住んでいる地域を紹介する英作文につながります。富士山、ぶどう、もも、ほうとうなどから一つを選び、「何であるか」「なぜ薦めたいか」「自分はどう感じているか」を簡単な英語で説明できます。

これらは、特定の入試で必ず出るという意味ではありません。しかし、入試問題は身近な実物や統計を使って、各教科で学んだ力を試すことがあります。山梨について知ることは、社会以外の教科を考える材料も増やしてくれます。

 

県内でも全国でも、丸暗記だけでは足りません

山梨県内の入試では、身近な山梨の現状や課題を、資料と学習した知識から考える問題が出されます。

一方、県外・全国の入試では、山梨は日本の地形、気候、農業、歴史を理解するための代表例として登場します。

扱われ方に違いはありますが、どちらにも共通していることがあります。

それは、**「名称を知っているだけでは足りない」**ということです。

「富士山は日本一高い」で終わるのではなく、どこにあり、どのようにでき、周囲の産業や観光、防災とどう関係するのかを考える。「山梨県はぶどうが日本一」で終わるのではなく、地形や気候と結びつけ、グラフから特徴を読み取る。「山梨には武田信玄がいた」で終わるのではなく、武田勝頼や長篠の戦いを日本史の流れの中で捉える。

一つの知識から関連する内容を広げることで、初めて見る問題にも対応できるようになります。

昨日紹介した「山梨の自慢」は、そのまま受験勉強の材料にもなります。自分が普段見ている山や畑、川、町の風景について、「なぜそうなっているのか」まで考えてみてください。

教科書の中の知識と、自分が暮らす山梨の風景がつながって見えてくるかもしれません。

 

ライト学習塾教室長

吉矢武司

参考資料

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