山梨の自慢って何だろう?―富士山・果物・甲府の魅力【山梨県甲府市ライト学習塾】
2026/09/28
山梨県甲府市飯田にあるライト学習塾教室長の吉矢です。
今日は少し勉強から離れて、「山梨の自慢」について考えてみたいと思います。
私は縁があって山梨県甲府市でライト学習塾を開業しましたが、出身は兵庫県です。塾講師として兵庫県と長野県で働いた後、山梨県へやってきました。そのため、生まれたときから山梨県で暮らしてきた方とは、少し違う目線で山梨を見ているところがあります。
長く住んでいると当たり前に感じるものでも、県外から来た人間には「これはすごいことなのでは?」と思えるものがあります。そこで今回は、私が感じる山梨の自慢をいくつか紹介してみます。
富士山は山梨側から見る方がきれい?
まず、山梨県の自慢として外すことができないのが富士山です。ここで山梨県民としては、ぜひ一度言っておきたいことがあります。
「富士山は山梨側から見る方がきれいです!」
ただし、これには諸説あります。
静岡県側から見た富士山にも駿河湾と一緒に眺められる雄大さがあり、どちらから見る方がきれいなのかは、見る人の好みによるでしょう。山梨と静岡の間で、本気の勝負をする必要はありません。それでも山梨側には、富士五湖の水面に映る「逆さ富士」や、山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」など、富士山と周囲の自然を一緒に楽しめる景色があります。
特に、本栖湖の北岸にある中ノ倉峠から撮影された富士山は、紙幣の裏面に描かれた富士山のモデルとして知られています。山中湖や河口湖などにも、それぞれ違った富士山の見え方があります。
そして、甲府市内からも富士山を見ることができます。甲府盆地は周囲を山々に囲まれているため、富士山の全体がいつでも大きく見えるわけではありません。しかし、建物や道の間から富士山が顔を出すと、思わず見てしまいます。毎日見ている山梨県民には日常の風景かもしれませんが、県外から来た人にとっては「普段の生活の中に富士山がある」こと自体が十分な自慢です。個人的には甲府市山宮のあたりから天気の良い日に見える富士山がとてもきれいです。
本当に日本一の「フルーツ王国」
次の自慢は、やはり果物です。「フルーツ王国やまなし」という言葉は、県内で暮らしているとさまざまなところで見かけます。これは単なる宣伝文句ではありません。
山梨県は、ぶどう、もも、すももの栽培面積と収穫量が日本一です。ぶどうについては、日本固有の品種である「甲州」が古くから栽培され、現在は生食用のさまざまな品種だけでなく、ワイン造りにもつながっています。
山梨で果物の栽培が盛んな理由には、日照時間の長さ、昼と夜の寒暖差、水はけのよい扇状地など、果樹栽培に適した自然条件があります。もちろん、自然条件がよいだけで日本一になれるわけではありません。品種や栽培方法を工夫してきた生産者の方々の技術と努力があってこその日本一です。
山梨に来て驚くことの一つに、果物が人から人へと渡っていくことがあります。「親戚からもらった」「近所の農家さんからもらった」「たくさんあるからお裾分け」と、ももやぶどうをいただく話をよく聞きます。県外では高級品として売られている果物が、山梨では人と人との交流の中に登場します。
果物のおいしさだけでなく、その果物をきっかけに人のつながりが生まれることも、フルーツ王国のよさなのかもしれません。
山梨を代表する郷土料理「ほうとう」
山梨の食べ物として、まず思い浮かぶのは「ほうとう」でしょう。ほうとうは、平たく太い麺を、かぼちゃなどの野菜と一緒に味噌味の汁で煮込んだ郷土料理です。観光客向けのお店でも食べられますが、山梨では家庭料理として親しまれてきました。そのため、同じ「ほうとう」でも、使う野菜や味噌、汁の濃さなどが家庭によって違います。「わが家のほうとう」があるのは、郷土料理が今も暮らしの中に残っている証拠でしょう。
寒くなってくると、熱々のほうとうがよりおいしく感じられます。野菜をたくさん入れることができ、一つの鍋で家族が食べられるところにも、山梨の家庭料理らしさがあります。
なお、「武田信玄が陣中食として食べた」という話もよく知られていますが、その由来には諸説あるようです。歴史上の人物と食べ物が結びつくと覚えやすいのですが、「有名な話」と「確実に確認されている事実」は分けて考えることも大切ですね。
甲府で生まれた「鳥もつ煮」
甲府に寄り添ったご当地グルメとして忘れてはいけないのが「甲府鳥もつ煮」です。鳥もつ煮は、鶏のレバー、ハツ、砂肝、きんかんなどを、砂糖と醤油を使った甘辛いタレで照り煮にした料理です。一般的な汁気の多い「もつ煮込み」とは違い、濃厚なタレを絡めて仕上げます。甲府市の観光情報によると、鳥もつ煮は戦後間もない昭和25年ごろ、甲府市内のそば店「奥藤」さんで考案され、その後、甲府一帯のそば店に広がっていったとされています。
全国的に知られるようになったのは比較的最近ですが、甲府では長く親しまれてきた味です。「山梨の料理」であると同時に、特に「甲府の料理」として紹介できるところが、今回のテーマにはぴったりです。子どもたちが県外へ行ったとき、「甲府にはどんな食べ物があるの?」と聞かれたら、ほうとうに加えて鳥もつ煮もぜひ紹介してほしいと思います。
甲府は「宝石のまち」でもあります
山梨県や甲府市の自慢は、自然や食べ物だけではありません。
甲府市では古くから水晶の研磨や宝飾品の加工が盛んで、現在もジュエリー産業が代表的な地場産業になっています。市内には宝石や貴金属を扱う会社や職人が集まり、指輪やネックレスなど、さまざまな製品が作られています。もともとは甲府市北部などで採れた水晶の加工から発展し、現在は国内外から集められた宝石や貴金属を加工する技術へと受け継がれてきました。
甲府駅の近くには山梨ジュエリーミュージアムがあり、山梨の宝飾産業の歴史や職人の技術に触れることもできます。「甲府といえば、ぶどうやほうとう」という印象は強いですが、「宝石のまち甲府」も、もっと知られてよい自慢の一つだと思います。
地元の自慢を自分の言葉で説明できますか?
今回は、富士山、果物、ほうとう、鳥もつ煮、ジュエリーを取り上げました。しかし、山梨や甲府の自慢はこれだけではありません。武田信玄をはじめとする歴史、昇仙峡などの自然、県内各地の温泉、甲州印伝、ワイン、きれいな星空、甲府盆地の夜景など、人によって思い浮かべるものは違うでしょう。
では、山梨県外の人に「山梨のよいところは何ですか?」と聞かれたら、皆さんは何と答えるでしょうか。自分の暮らす地域について知り、それを相手に分かるように説明することは、社会科の学習にも、国語の作文にもつながります。ただ「富士山がある」「果物がおいしい」で終わらせず、どこがすごいのか、なぜそう思うのか、自分の経験を加えて説明できれば、その言葉には説得力が生まれます。身近にありすぎて普段は意識していないものの中にこそ、地域の魅力が隠れているかもしれません。
皆さんもぜひ一度、ご家庭で「山梨の一番の自慢は何か」を話し合ってみてください。富士山を選ぶのか、果物を選ぶのか、それともまったく別のものを選ぶのか。
ちなみに私は、やはりこう言っておきたいと思います。
富士山は山梨側から見る方がきれいです。
ただし、諸説あります。
ライト学習塾教室長
吉矢武司
参考資料
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