ライト学習塾ではオンライン授業はしておりません

ライト学習塾教室長の吉矢です。

 

本日はオンライン授業について、先生側の立場を紹介したいと思います。

 

先に生徒側の方のメリット・デメリットについて考えてみましょう。

 

メリット

『家で受講が可能』

・送り迎えなどを考慮する必要が無い

・授業をちゃんと受けているのか家族が確認しやすい

・遠隔地、体の障害等で塾に通えない、または気に入った先生の授業を受けたい等の時に受講しやすい

・先生に直接会わないため、気に入らない先生を変えることがしやすい

 

デメリット

『塾ではなく家の環境』『画面』

・環境自体が変わらないので刺激が少ない

・画面での対応のため、画面外での動きが互いにわからない

・先生が複数を見ている場合があり、すぐに質問できない可能性がある

・画面を見ての授業ではテレビなどの同様に情報を垂れ流しの状態で見てしまう場合がある

・時間外の質問などに対応できず、次週まで掛かってしまう可能性がある

 

正直、まだ個別にはあるとは思いますが、生徒側の大きなメリット・デメリットはこのような感じだと思います。

教室長はコロナ禍の時に塾の教室で授業をすることができない時期があり、zoomを使ってオンラインでの授業を行ったことがあります。その時の体験を参考に先生側の立場、教える時に何が良くて、何がダメなのかを紹介したいと思います。

 

メリット

『遠隔での授業が可能』

・極端な話、日本全国（場合によっては海外でも）での授業が可能

・多人数を同時に見ていたとしてもそれが相手１個人ではわかりづらい（バレにくい）

 

デメリット

『画面越しでしか情報がわからない』

・向こうの様子がカメラでの情報しかわからず、普段見ているわずかな動き・表情・ノートの書き方など全体像が見えず、それを確認しようとした分だけ時間がかかる

・例えば２人同時に見ていたとして、画面を分けていたとしても同じ視界では無いため情報が得られにくい

 

先生側の情報は個数自体が少ないように見えます。しかし、メリットを遥かに超えるデメリットがここにあります。

先生をするとき、生徒の何を見ているのでしょうか？例えば生徒３人に対して先生１人の授業を行ったとしましょう。３人に授業についてやることを指示し、１人に解説をしている間に２人の生徒は問題を解く。それを順番に回していく。少人数制の個別指導の授業スタイルの基本はこれです。

では、生徒１人に解説中、先生は他の２人を見ていないのか？というとそんなことはありません。先生は他の２人が視界に入るような位置で解説をしています。そのため、１人に解説をしながら、２人の動きを見て「あっ、今この子は問題解き終わったから次の指示を出さなきゃ。」や「今日はこの子落ち着きがないな。どうしたんだろう？」や「この子、今やってる問題がわからなくて手が止まってるからすぐに対応しないと」などを考えて３人の授業を同時に回します。その動きは手だけではなく、視線はもちろん表情、姿勢、ノートなど生徒の全身を見て対応を変えています。

それがオンラインの場合には見えなくなってしまいます。そのため生徒側からのアクション待ちになってしまうことが多くなり、また、通常、画面では生徒の顔か、もしくはノートしか映らず同時に見ることができないため、例えば「問題出来ました。」と言われて「では、ノートを映してください。」とう手間が増えてしまうのです。

 

これらのことを考慮するとオンラインの授業は集団授業向きの授業であると言えます。この場合、授業は別に生放送である必要性すらなく、途中で再生を止めることができ、巻き戻して見直すことのできる動画のタイプの授業の方が都合が良いと言えます。

よって、個別指導の学習塾であるライト学習塾ではオンライン授業は行っておりません。顔も、動きも、ノートもしっかりと生徒を見て授業ができるマウストゥーマウスの状態でないと、先生側のパフォーマンスを発揮できないからです。

 

ライト学習塾ではこれからも生徒一人ひとりに向き合った授業を進めていこうと考えております。

 

ライト学習塾教室長　吉矢武司